引っ越しを単身で身軽に行うには

江戸に住む庶民は、気軽に引っ越しを単身でしていた、というイメージがあります。

それは多分、持っている物が少ないから。

落語で「粗忽の釘」というハナシもあるように、風呂敷一枚で包めるくらいの荷物で済むなら、気軽に住まいも替えやすい。

なぜ、そんなに荷物が少なくて済むかといえば、必要な時に道具屋で古道具を購入したり、損料屋と呼ばれる生活用品をレンタルして、引っ越しとなれば再び道具屋で売り、レンタルしていたものは返せば済むから。

住まいももちろん長屋だから賃貸だし、この世は借りの宿って意識が強かったのかな。

火事も多かったから、ヘタに所有するよりも借りているほうが気楽っていうのもあるのかも。

江戸は男女比が7対3で、圧倒的に男性が多かったそうですよ。だから、大半の男の人はおひとり様だったんだって。

そのせいか、屋台も多いし、振り売りも来るし、ある意味、ファストフードが充実していたんですね。

荷物が増えるといくら引っ越しが単身でもおっくうになってくるもの。最初っから荷物を持たないのが身軽に動けるコツかぁ。だから、江戸時代には引っ越し業者という職業はありえないね。